アオヤマ日記

男子大学生がTwitterでは伝えきれないこと、ふと心に浮かんだことなどをゆる~く書いていこうと思います。

夏。

今週のお題「夏休み」

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しばらくの間、文章を書くことから離れていました。それには忙しかったということもありますが、以前ほど物を書くということに情熱が無くなってしまったことも一つの原因ではないかと思います。昨年のぼくが書いた文章を見直していると、活字に対して非常に情熱的だったことが分かります。その当時のぼくをキムチ鍋に例えると、今のぼくは冷凍庫の底に忘れられて潰れている氷菓です。この文をしたためているとき、ぼくの心は大変落ち着いています。以前のように面白おかしく文章を書こうとは思わないし、かと言って心が病んでいるわけではありません。生活は充実していますし、大学2回生の夏休みは自分の中でしっかりと謳歌できています。

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部屋の窓を開けると、そこには東京の夜景が広がっています。高いビルの上の方には赤い光が何個も点滅していますし、そとの通りには車やバイクが1台1台静かに走っていきます。窓からその通りを見ると、一本の道が新宿の都庁に向かって糸のように伸びています。静かな夜。穏やかに時間が流れていきます。

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最近は『死』について考えることがあります。自分の死というわけではなくて、人間や動物などの死です。ちょうど『がん外科医の本音(中山裕次郎)』という本を読んだ直後だからでしょう。また、この感情には最近読んだ『人間失格太宰治)』『こころ(夏目漱石)』の本も少なからず関係していると思います。医学を勉強させてもらっている身として、命や死についてのことは深く考えます。その中で今一番関心のあることは『がん』です。人類の寿命が伸びた現代では、生涯を通してがんになる確率は非常に高くなってきています。ぼくの知っている人たちの中にも、がんになった人が何人もいて、完治した人、亡くなってしまった人も見てきました。ぼくは思うのです。もし自分が今がんになったらどうなるのか。そんなことを考えてしまう。言霊信仰を少しだけしているので、こういうことを書いてしまうとなんだか怖い気分になりますが、別にいつも思っていることを声に出さず文章に表しているだけなので問題はないだろうと自分に言い聞かせています。

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『がん外科医の本音(中山裕次郎)』に興味深い一節がありました。人間は遺伝子を後世に伝える乗り物。たしか、こんなフレーズだったような気がします。時空とか、歴史とか、なんだかよくわからないものの視点で考えてみると確かにそうかもしれません。ぼくたちは遺伝子の乗り物の役割を担っている。遺伝子にとったら、自分たちを後世に伝えれば任務を遂行できたと言えます。人間の体が朽ち果てようとも遺伝子自体が次の世代につながっていけば、何ら問題はないかもしれません。

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それでも、ぼくを含むほとんどの人たちは生に執着しようとします。ぼくの場合は死にたくないから。まだやりたいことがたくさんあるから。ぼくは本が好きなので一生読書を続けようと思っているし、勉強も好きだから一生勉強しようと思っています。その機会を失うことはとても悲しいし辛い。だから出来るだけ、長く生きていたいし、いつ自分の命が終わるかわからないので今のうちに読めるだけの本を読み、できるだけの知識は頭の中に入れておきたい。そう思うのです。

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夏休みに入り、自分の時間が持てるようになりました。大学2回生の前期は恐ろしいくらい忙しかったのを覚えています。試験が8個もあったし、2時間睡眠で乗り越えた試験もいくつもありました。人間の記憶力は儚い。受験時代、あれほど詰め込んだ知識はすでに忘却の彼方です。御茶ノ水の街を歩いていると、浪人生と思われる人たちとすれ違い、昔の自分と照らし合わせてしまいます。数学とか化学、物理などをがむしゃらにやっていた2年前を思い出します。あの頃に比べて現在の自分は随分と心と時間に余裕が持て、生活も随分と楽になりました。先日、高校時代の友人が『大学生のうちにやっておきたいリスト』をほとんど制覇したと、Twitterでつぶやいていたのを目にしました。素敵。なんて素敵なんでしょう。ぼくも思わず『やりたいことリスト』を作ってみたくなりました。

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人間というものは目標がないと活力を失うと、ぼくは考えています。何か目標があるとそれに向かって頑張れるし、生きる力をもらえます。ぼくは目標を立てる時に短期的な目標と長期的な目標を立てるようにしています。現在の短期的な目標は『夏休み中は読書と映画鑑賞を続ける』で、長期的な目標は『時間があるときは前期の復習をする』です。前期に死に物狂いで覚えた知識を簡単に失いたくはないですし、夏休みという時間を無駄にはしたくない。そんな思いで、この目標たちをつくりました。

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勉強がこれほど楽しいと思ったのは初めてだと思います。自分の学びたいことが大学で学べるほど嬉しいことはありません。しかも、時間もあって趣味にも没頭できる。大学は人生の夏休みというのは、このことではないだろうかと深夜の東京の街を眺めながら考えています。