アオヤマ日記

男子大学生がTwitterでは伝えきれないこと、ふと心に浮かんだことなどをゆる~く書いていこうと思います。

中学同窓会記②

 読者諸賢、お久しぶりである。

 

内なるアオヤマである。

 

現在私は千葉県の館山という場所に来ており、寮の友人3人とビールを飲みながら雑談をかわしている。体にアルコールを取り込むことで私の頭は覚醒し、枝豆がサヤからプチプチ出てくるように文章が思い浮かぶので、お酒の勢いに任せたままこの手記を書いている。今回も前回同様、中学同窓会記を記していくことにする。本題に入る前に、前回の記事で卑猥なお話と多少お下品なお話を当ブログに書いてしまい、後々「自分は何を書いとるのだ?」と後悔していたことを皆さんにご報告しておきたい。夜中の気分で文章を書くほど、愚かな行為はないと言える。朝起きて自分の文章を見直すと「嗚呼、またつまらぬ文章を書いてしまった。外を歩くのが恥ずかしい。」と思わずにはいられない。どこかに穴があったらすぐに飛び込みたい気分である。

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さて、前夜祭を盛大に謳歌した我々新成人は、ついに『成人式』という人生において3本の指に入るであろう晴れの舞台に出陣した。

私のブログに度々登場する古き友人ハヤシダ(海外旅行計画破綻シリーズ参照)は成人式の幹事を務めていたため、私は「どうせ暇であるから、彼の手伝いでもしようか」と思い、他の新成人よりも40分早く式場へと向かった。道中、神社付近で背中を丸めてトボトボ歩いていたハヤシダを捕まえ、2人で神社を抜けて式場へと歩いていった。神社は着物に身を包んだ新成人の女性であふれかえっており、我々熱苦しい独り身の男2人は肩を寄せ合い「いいなぁ。みんな綺麗だなぁ。」などと虚しいような恋しいようなワケの分からぬ気持ちを吐きだしていた。式場に着くと、我が母校の中学生たちがすでに待機しており「成人おめでとうございます!」と声をかけてくれた。世間へ何も貢献してない俗物大学生界隈をさまよっている私たちを祝ってくれる、純粋な少年たちが神々しい。「ありがとう諸君。諸君は決して、私たちのようなツマラぬ人間にはなってくれるな。君たちは今の君たちのまま純粋な人生を歩んで行きなさい。」と私は心の中で感謝した。しかし、彼らも後5年もすれば成人。中には私のように世の波に飲まれ、都会の風習に心を打ち砕かれヒネくれた人間になってしまう子供もいるのだろう。それが世の常であるのだから。そう考えると、中学生の彼らがどうしようもなく不憫に思えて仕方がない。彼らの中から1人でも多くの若者が救われるように私は天に祈っておいた。なむなむ。

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式場に着いてしばらくフラフラ歩いていると外から騒がしい声が聞こえてきた。私とハヤシダは顔を見合わせ、「やってきたか。宇宙人ども。」とうなずいた。

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私は物心ついた時より、1月のテレビから聞こえてくる「新成人」という言葉を聞いては、「新成人とは、なんだか宇宙人みたいな名前だな。」と常々思ってきた。実際、テレビで見ていた成人式の映像では、袴に身を包んだたくましい男たちが、ド派手な車を乗り回し、警備員とのプロレスを披露して大暴れしていた。その映像が脳裏に染み付いていた私は、成人式は違う惑星の住民が地球に攻めてくる日だろうと、予想し長年にわたる調査論文を科学雑誌ネイチャーに投稿しようと思ったのだが、地球人に私の価値がわかってたまるかと思い投稿を断念した。その代わりに、ブログを読んでくださる賢明な皆さんには私が独自に調査した「新成人の生態」をご紹介しよう。とても科学的価値の高い研究なので、卒業論文や学会に発表する論文に引用してもらえると素晴らしい文章が完成すること間違いなし。引用したいときは、私のTwitterに連絡してもらえるとうれしい。

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私は式場の外へ飛び出し、持ってきたボールペンとノートを構えてメモを取った。以下は私が1日中観察した新成人の実態である。

 

『真っ白袴軍団ホワイターズ襲来』

全員真っ白の袴に身を包み、頭にハチマキを巻き戦国武将を彷彿とさせる旗を掲げている。どこからともなく現れた彼らは、それぞれが片手に煙草を持ち、日本酒のビンを回し飲んでいる。彼らの内数名は私と友好関係があったため、物珍しさにかられ写真撮影を頼み込むと、こころよく承諾してくれた。我々地球人に対し深い興味を示している考えられる。しかし、お酒を堪能している彼らは誤って、ビンを割ってしまった。それを見た我が友人ハヤシダは、式場からホウキとチリトリをほいほい持ってきて後片付けをする。ハヤシダが割れたビンの破片を片付け終えると、袴軍団ホワイターズの姿はもうそこにはなかった。ハヤシダがしょんぼりしている姿が面白かったので、私はついつい笑い転げてしまった。

 

『ニコチン星人禁断症状により正体がバレる』

私がホワイターズの記録をノートに記していると、私の隣で調査員クレヤマが震えていることに気がついた。

「どうしたクレヤマ調査員!」

「いや、大丈夫だ。気にせず、続けたまえ。」

彼の顔を見ると彼は煙草を吸っている袴軍団のことをじっと見つめていた。

「まさか、君も吸いたいのかね?」

彼はコクンと頷いた。

「吸ってくればいいじゃないか。」

「あいわかった。」

そう言い調査員クレヤマは跳ねるように喫煙所へ向かった。ニコチンを摂取している時の彼は幸せな笑みを浮かべていた。

メモ:調査員の中に宇宙人が紛れ込んでいたため地球は宇宙人侵略を完全に許してしまったと断言できる。

 

『酒豪星人日中のうちに爆撃投下』

世の中にいる典型的大学生『酒豪』。あるときは、缶を片手に、あるときはビンを片手に街に出没し、ごうごう吠えながら界隈を闊歩する。酒豪星人たちの咆哮は明け方近くまで続く。運が良ければ、彼らが街中に爆撃を投下する姿を見られるかもしれない。あるときはラーメン、あるときはお米。底知れぬ胃袋から消化管を通り、爆撃される酸性の爆弾は宇宙人の生態調査において希少価値の高いものである。

 

私がせっせとメモを取っていると、ひとりの男が袴軍団ホワイターズ星人に近づいて行った。彼はホワイターズ星人と交渉をしたのち、日本酒のビンを受け取りゴクゴクゴクと胃へ流し込んだ。映画で海賊たちが酒場で樽に入った酒を飲み干す姿を思い出させる飲みっぷり。

「ぷはぁ〜。でへへへ。親には内緒な。」

日本酒を一気に摂取したため、彼の体内にはアルコールがグルングルンまわっていた。私は宇宙人との歴史的接触を図るため、勇気を振り絞って酒豪星人にインタビューを試みた。

「今の気分はどうですか。」

「もおぉ〜ふらふら〜!でへへへ。昼間から出来上がっちゃったみたい。気持ち悪い〜。」

酒豪星人はすでにアルコールに意識を支配されそうになっていたので、私は宇宙人に言い残した。

「酒は飲んでものまれるな。」

「あいあいあー。」

訳の分からぬ言葉を発して、宇宙人はふらふらした足取りで昼の街へ消えていった。数時間後二次会に姿を現した彼の顔は心なしか白っぽく、「来る前に地球侵略を目的とした爆撃投下任務を遂行してきた。」と宣戦布告とも考えられる言葉を口にした。酒豪星人おそるべし。

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読者の皆さん、いかがだろうか?ここまで来て、新成人が宇宙人であることはもはや自明であろう。私の客観的観察により『新成人は宇宙人である』という幼き日のアオヤマ少年の偉大な予想は見事証明された。私は今自信を持って断言できる。

『新成人は間違いなく宇宙人。』

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中学同窓会記③に続く