アオヤマ日記

男子大学生がTwitterでは伝えきれないこと、ふと心に浮かんだことなどをゆる~く書いていこうと思います。

F高校同窓会記録 〜2年前の自分へ〜

読者諸賢、御機嫌よう。

 

内なるアオヤマである。

 

先日、我が母校であるF高校の同窓会へ招待されたため、高校時代の懐かしき路線、身延線という1時間に数本単位でしかやってこないド田舎電車に乗り、静岡県某所へと向かった。式の開幕は18時、式場までは電車と徒歩込みで20分程度。夕方、我が最愛の友人達と17時に待ち合わせし高鳴る胸をぐっと抑えながら電車へ駆け込んだ。車内で、これから始まる同窓会の話をしていると、我々はふと気づいた。我々はたかが同窓会のために、なぜこんなにも張り切り、40分前行動をしているのだ?高校での私たちの立ち位置は、スクールカーストの最底辺、文化部の陰キャ。どうせ式場へ行っても、部屋の隅っこで余り物の料理を箸で突っついているだけ。同級生には話しかけられずに、ポツンと取り残され結局いつもの陰キャ男子会を行なうことになるだろう。そんな妄想を膨らませていると、同窓会ごとき現況報告会&たわいもない思い出話大会に向けて勝手にドキドキしている自分たちがちゃんちゃらおかしくなってきた。場をわきまえろこの不届き者たち。蚊のような私たちが張り切っても式が盛り上がるはずがない。そのモスキート音のような存在は夏の花火のような式典の中でかき消されるであろう。そのようなことを考え、ひたすら自分たちを罵倒し合うこと20分。我々はついに式場にたどり着いてしまった。

「嗚呼、着いてしまったよ。」メンバーの誰かが弱音を吐いた。

「仕方がない。男なら腹をくくるしかない。私についてこい。」その時、調子に乗った言葉を放った私は武者震いを我慢していた。

 

しかし、いきなり私は驚愕した。式場の前にはキラキラとまぶしく光り輝く女性陣。美しさがとどまることを知らないというのはまさにこのこと。嗚呼、場違いだ。我々は確実に場違いなところへ来てしまった。そのような後悔の念にさいなまれていると、さらなる悲劇が私を襲った。

「あははははは。」

忘れもしない、この明るい笑い声。それはかつて、私がまだ純粋無垢な少年だった時代に初恋をした女性の笑い声だったのである。なぜここにいるのだ?いや、同窓会だからだ。私は阿保か。いきなり1番鉢合わせたくない人と再会することを避けたかった私は、先程「ついて来い」などとフザケタことを抜かしたにもかかわらず、陰キャの行列の最後尾へ逃げ込んだ。そもそも陰キャだった私が高校時代に運動部の女子と恋をしていたなど、今考えればおかしすぎる。神のいたずらにしか思えない。

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実は私アオヤマは、同窓会出席を寸前まで拒否していたのである。その理由は明確だ。元恋人と会いたくなかったからだ。きっと彼女はその抜群なスタイルと美貌によって学園の男たちにモテまくっているに違いない。どうせ新しい彼氏もいるのだろう。私の2年間に渡る『彼女は現在薔薇色のキャンパスライフを送っているだろう』というたくましい妄想論が本当になってしまうことをこの上なく恐れていた。私は彼女と対面することを避けるため、磁石の同じ極を向かい合わせた時のように、式場では彼女がいる方向と真逆の方向へ行くことを心がけていた。我ながら小心者にもほどがある。

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彼女と別れ、毎日悲嘆に暮れていた私に対して、親が「お前は乙女か。女々しすぎる。」と言い放ったことがある。女々しくて何が悪い!ゴールデンボンバーだって歌ってるだろう!女々しくない男だらけの世界など、フィクションだ!みんな実際は元恋人を忘れられずに悶々とした日々を送っているに違いない!それを忘れたいがために大学生は不純な性交遊に勤しむのだ!(無論、私はそのようなことはしないのだが。)それが世の真理だ!むしろ女々しくしている男ほどピュアで清らかな心を持った者はいないだろう!重宝して欲しいくらいである!

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さてそろそろ、私の乙女心に飽きてきた読者も多かろう。ここからは、元恋人の話を出来るだけ避けて書いていこうと思う。

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私が立食してビールを飲んでいると、我が自然科学部の旧友である女子Kとバッタリ出くわした。この女子Kは、私のTwitterのフォロワーであるため常日頃私のことをSNS上で監視しては面白がっている。そんな私に彼女は衝撃的な質問を投げかけた。

「アオヤマくん、彼女できた?」

Kめ!私がTwitterで度々、非リアツイートをしていることを知っておきながら、それを嘲るかのように質問してきたな!無論、その質問の答えはノーである。阿保か!同窓会の前の日にツイートしたではないか!それを見てるくせに!セクハラで訴えてやりたいところだったが、何せ彼女には高校時代部活で多大な迷惑をかけてきた借りがあるため、今回は私の寛大な心に免じて見逃してやった。次会った時は、飛びっきり可愛らしい彼女を作っておくので覚悟しておけ!最後に一言言っておく。東北は寒いから体に気をつけろよ。またどこかで会おう。

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そんな私も同窓会ではいくつか嬉しい出来事があった。まず、私のフザケタTwitterをフォローしてくれている友人たちから、「Twitterが面白い。いつも見てるよ。アオヤマくんのTwitter好きだよ。」と温かい声援をいただいたのである。もう、感謝感激という言葉では言い表せない。本当にありがとう。そして、さらに嬉しかったのは、内なるアオヤマが運営する当ブログ「アオヤマ日記」を読んでくれている方々がたくさんいたことだ。「いつも読んでるよ。また更新してよ。面白すぎる。」ありがたいお言葉を多くの同級生からいただき、私アオヤマも嬉しさのあまりピョンピョン跳ねてしまった。この記事を読んでくれてる同級生たちよ。大好きだ!

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同級生たちとの会話で楽しんでいると、高確率で某元恋人が私の視界に入ってきては、私の注意力をそいでいく。まさに神による戯れ。その度に私は視線をかえ、明後日の方向を見ながら、思い出話に耳を傾けていた。それにしても、黒髪がよく似合う美しい女性になっていたものだ。

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いつまでもクヨクヨしてはいられないので、私は恩師数名に会いに行った。英語科のE藤先生や2年の頃の担任S澤先生。学年主任のA木先生は、私のことをよく覚えていてくれて、私が浪人した末に現在は医学部にいるという旨を伝えると大変喜んでくれた。しかし、一方で私のことをあまり覚えていなかった、信じられない恩師がいた。当ブログにも度々出てくる国語科官能小説大好きおばちゃんS木ヒロミンである。私の顔を見るやいなや、目をつぶり、むむと10秒考えた挙句、「あ!だんだん思い出してきた!」などと耳を疑いたくなるような言葉を口にした。3年生のころ、私の担任であったにもかかわらずこの可愛らしい教え子を忘れるなど言語道断。フザケるのにもほどがある。しかし、私はヒロミンに8枚にわたる長編大作の手紙を書いてきたので、それを渡すと大変喜んでくれた。今頃は、家で老眼鏡のメガネをつけて目を細めている頃だろう。こんなに先生想いの生徒は近年稀である。今度会った時に、それでも私のことを忘れていたなら、先生を訴える手続きをとることにした。

 

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同窓会で色々な出来事に想いを馳せていると高校を卒業して、浪人が決定し、その翌日に恋人にフラれた自分にメッセージを送りたい衝動に駆られたのでここに書き留めておく。

 

『おい。2年前の私よ。お前は、受験に落ちたこと以上に恋人にフラれたことの方がショックで、毎日死ぬことだけを考えて生きていることだろう。そしてお前は恋人そっちのけで勉強に費やしてきた時間を後悔し始める。勉強をしていなかったら、彼女とはまだ関係が続いていたかもしれない。確証はないが、普通の学部を受けていればお前はそのまま薔薇色のキャンパスライフを送っていた。しかし、中学生の時に決めたではないか。医者になって人々を救うと。その夢を恋愛に左右されてしまってはダメだ。お前は人生のドン底から這い上がり、再び勉強をして1年後に今いる大学に拾ってもらえる。大学入学後も、お前はずっと恋人のことを忘れずに女々しい想いをひとりで抱えて生きていくことになる。孤独な夜を過ごし、自分のやってきた勉強を否定し、自分は馬鹿だ阿保だと自暴自棄になり、そして悲嘆にくれる。しかし、高校の同窓会に出てお前は確信する。自分の選んだ道は間違っていなかったと。お前には自分のやってきたことを認めてくれる素敵な友人達も、恩師も沢山いる。ブログも読んでくれる心優しい友人たちもいる。そんな彼らが2年間お前のことを何処かでそっと支えてくれている。お前はまだ、受験生で苦しい時期を過ごすと思うが、18歳の自分よ、負けるなよ。そして、お前が心配するほどこの世の中は住みにくい場所ではない。だから、強く、自分の信念に忠実に生きればいい。』

 

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同窓会でお話しした方々には大変感謝する。

またどこかで会おう。そして今後も本ブログをよろしく頼む。皆さんどうかご幸せに。成人おめでとう。